みやぎ心のケアセンターが、市町から健康調査支援の依頼を受けて準備したことは、対応する職員の研修、物品の準備や訪問の実施体制についての検討、市町との打ち合わせなどです。実施に関する調整を行い、調査が円滑にできるよう準備を整えました。
みやぎ心のケアセンターの場合はこうでした
1)当センターにおける準備
①研修の実施
・被災地で活動する際の基本的心構え(被災地活動のイメージ、被災者に対する傾聴と誠実な対応、被災市町村の意向に沿った柔軟な対応 、自身の健康や安全確保)や被災地で求められるメンタルヘルスに関する知識(うつ病、自死、アルコール関連問題、被災地での心のケアなど)については初任者研修や全体研修で、取り入れて実施していました。(参照)2⃣組織づくり編「Q12 人材育成はどのように行いましたか」
・市町村等を対象とした県主催のメンタルヘルス研修に参加して、健康調査実施に関する共通認識を持てるようにしました。
②物品の準備
・被災地では、空巣や悪質商法などの不審者への警戒心が高まっていたことから身分証明書や名刺など身分を明らかにする証明書の準備は必須でした(市町から腕章・ビブス・通知文書を渡される場合がありました)。
・訪問時、必要に応じて配布できるチラシ、パンフレットを準備しました(ホームページ普及啓発へ)。
・地図、筆記用具、メモ用紙、クリップボードなど、センターで準備できるものは用意しました。
・必要に応じて活用できるよう、詳しい状況を把握するためのスクリーニング質問票を準備しました。
・(①SQD:災害後のPTSDやうつ病などの症状の評価質問紙¹⁾、②IES-R:PTSD症状の評価質問紙、③AUDIT:アルコール使用障害スクリーニングテスト) 1)「福島県心のケアマニュアル」より抜粋
・節酒支援のためのアプローチの際に活用できるよう、福田氏による「10分でできる!節酒支援(HAPPYプログラムの簡易版)」研修で配布された「特定保健指導~アルコールと健康指導テキスト~」を準備しました。
③訪問体制の検討
・慣れない土地での支援活動や緊急時に対応できるようなるべく2人体制としました。
・臨床心理士、精神保健福祉士、保健師、看護師、作業療法士などの専門職がおり、様々な視点でニーズが捉らえるよう、可能であれば職種を別にしてペアを組むなどの配慮をしました。
2)市町保健師等との実施に関する準備
①全体的な進め方などに関する確認や調整
・市町に下記について確認し、支援に入る人員などの調整を行いました。
・調査の実施方法(責任者・対象者のリスト・調査用紙・報告者)
・実施時期やスケジュール
・配布資料(行政支援等の配布チラシ・パンフレット・不在連絡票など)
・必要物品(身分を証明するもの、地図(所在地区・通行止めなどの道路情報))
・不在の場合の対応(市町毎に違いがあり、確認や取り決めの実施)
・カンファレンス用紙
②調査票等の取り扱い(個人情報等を含む)の確認
・健康調査等で得た個人情報については市町毎に管理上の取り決めをし、漏洩の事故が生じないよう十分配慮しました。
3)健康調査実施に際しての一連の流れ
・健康調査実施に際して、準備からハイリスク者のフォロー支援、実施後のまとめに関する流れを念頭に入れながら支援を行ってきました。実施の流れ詳細については下記資料をご参照ください。
健康調査の流れ
①健康調査スケジュールの作成例
②民賃健康調査訪問業務研修会(講話資料)
③訪問記録票① 訪問記録票② ④質問例 / (Excel版ダウンロード)
⑤質問票(AUDIT・SQD)
⑥支援基準(多賀城市の例)
⑦カンファレンス用紙 / (Excel版ダウンロード)
