Q14 大学等の研究機関や専門医療機関等との連携について教えてください。

心のケアセンターは震災後の心のケアを担う機関として設立されますが、集まった職員は、災害支援の専門家や経験者とは限りません。そのため、被災者のメンタルヘルスやアルコール関連問題については外部からの専門的な技術的助言を必要とする場合が多く、大学等の研究機関や専門医療機関等の協力を得ながら、その機能を果たしていくことが求められます。

みやぎ心のケアセンターの場合はこうでした

1)東北大学との連携

・県では当センター立ち上げ前の2011(平成23)年10月に、東北大学に「東北大学大学院医学系研究科予防医学精神医学寄付講座(以下寄付講座)」が設置されました。当センターは現場で直接支援をする組織であり、寄付講座は研究機能として位置づけられていました。寄付講座の精神科医については副センター長として運営や支援に関する助言のほか、職員のスキルアップ、普及啓発や人材育成等の人的支援でもご協力をいただきました。

2)依存症治療専門医療機関との連携

・被災地ではアルコール関連問題への支援が想定されたほか、顕在化した個別事例への対応が求められ、依存症治療専門医療機関から様々な支援者支援や地域住民支援等で応援をいただきました。また、被災沿岸域の精神医療機関の職員、自治体担当職員、当センター職員を対象とした5日間の「院内研修」については、参加者から「普段入れない医療現場を見られたのは貴重な経験」と大変好評で、毎年多くの関係者からの申し込みがありました。

3)国立精神・神経医療研究センター(NCNP)との連携

・国立精神・神経医療研究センターで開催される研修や企画には当センターからも多くの職員が参加し、研鑽を深めました。また当センターの研修講師として対応いただくなど様々なかたちで連携し、助言をいただきました。

4)他県の心のケアセンターとの連携

・兵庫県心のケアセンターや新潟県精神保健福祉協会こころのケアセンターには研修講師としておいでいただき、復興の状況に合わせた組織運営や支援活動のあり方について助言を得る機会になりました。また、兵庫県心のケアセンターで開催されている災害関連研修などには継続的に職員を派遣しました。

・同時期に立ち上げられた岩手県こころのケアセンター、ふくしま心のケアセンターとの合同研修なども行うようになり、互いのセンターを行き来するようになりました。