災害発生後のサロンは、①発生後のフェーズに応じて開催される場合や、②さまざまな課題に対して実施される場合がありますが、主として孤立予防を目的に開催されます。孤立の予防は精神保健的な観点から大変重要な課題です。
1)「住環境の変化に伴って生じる課題への取り組み」
・被災直後に避難所生活を送っていた方も、徐々にプレハブ仮設住宅、民間賃貸借上住宅へと転居していき、そこからさらに自宅再建される方、復興住宅へ転居される方などがあります。それぞれの時期、住居形態、ニーズなどに応じて、人々が集まれるサロン活動等を企画することが大切です(*1/*2/*3)
・プレハブ仮設住宅への入居がはじまると、集会所では入居者を対象としてさまざまな催しが開催されるようになるとともに、サロン活動などの交流の機会が活発に設けられるようになりました。
・また、仮設住宅から復興住宅への転居がきっかけで孤立する方もあり、そのような方を対象にしたサロンも開催されました。
2)「被災地域に生じやすい課題ごとの取り組み」
・これまでの調査では、単身男性のアルコール関連問題へのリスクの高さ、相談者がいないことによる心の問題に対するリスクの高さなどが指摘されています(*4)。アルコール関連問題を抱える方、孤立状態にある方など、さまざまな課題を抱える人を対象にしたサロンも実施されました。(*1/*5)
【参照】
(*1)公式活動記録2011-2020「第Ⅴ章地域センターごとの活動報告 / 1.基幹センター地域支援課の活動報告より」サロン活動紹介部分抜粋
(*2)公式活動記録2011-2020「第Ⅴ章地域センターごとの活動報告 / 2.石巻地域センター地域支援課の活動報告より」サロン活動紹介部分抜粋
(*3)公式活動記録2011-2020「第Ⅴ章地域センターごとの活動報告 / 3.気仙沼地域センター地域支援課の活動報告より」サロン活動紹介部分抜粋
(*4)仮設住宅入居者 健康調査の分析結果について
(*5)県外避難者向けサロン~福島県外避難者を対象としたサロン活動の経過から~ 渡部裕一
